ホビ−ライフタイトル

デジタルカメラの楽しみ方2

趣味の写真1

 今回はデジタルカメラ。掲載した写真は、編集室で使っている京セラDR-350で撮影したものだが、どのカメラについてもいえる一般的な注意点について書いているので、参考にしてほしい。


趣味の写真2

ストロボの使い分け

 現在ほとんどのデジタルカメラにストロボが内蔵されている。初期設定ではオートモードになっており、カメラの受光部で検知した周囲の明るさによって自動的に発光するしくみになっている。カメラまかせの便利なシステムだが、上のように背景が明るい状況では発光しない。灯ろうの写真を撮りたい場合は、手動でストロボ発光モードに切り替える必要がある。


趣味の写真3

ムードを演出しよう

 左は日中ストロボを使って、人物を強調したもの。白い服に露出があっているため、青空が沈んだ色になり、早朝のような雰囲気になった。
 右はストロボは使わず夕焼けのムードを出したものだ。


趣味の写真4

露出補正について

 これは、夕方明るい西のそらをバックにした写真だ。最初に話したストロボ発光モードに切り替えを思い出した方もいるだろうが、この場合、カメラと被写体の距離が10m以上も離れている。明るくみえるストロボも、調光範囲は4〜5mぐらいまでしかない。アンダーになってしまった写真は、レタッチソフトでの救済も難しい。そこで露出補正スイッチを、すこしオーバーめに調整してやろう。あまりオーバー目にすると背景がとんでしまい、この写真の場合通天閣が見えなくなってしまうので、注意が必要だ。
 また、このスイッチが付いていないカメラでも、受光部をハンカチでおおうと同様の効果が得られる。


趣味の写真5

逆光も利用できる

 この時は新幹線電車の向こうに朝日があり、しかたがないので、太陽をいれての撮影となった。太陽を少し駅の窓のさんにかけて光を和らげ、車両の頭の部分が光り輝いているイメージを出した。


趣味の写真6

蛍光灯の色温度に注意する

 カメラがとらえる光の波長は、人間の目がとらえるそれとは多少異なる。これは色温度とよばれ、白く見える蛍光等の光も、カメラでは緑色に写ってしまう。最近多くなった電球色の蛍光灯では赤緑の変な色に写ってしまう。フイルム式のカメラの場合は、FLフィルターを使って撮影時に補正するのが一般的だが、デジタルカメラでは撮影時に蛍光灯モードに切り替えるタイプと、後でレタッチソフトで補正するタイプがある。内蔵ストロボを発光させると、だいぶ中和される。


趣味の写真7

接写は手ぶれに気を付けて

 これは写真撮影の基礎中の基礎でもある。ピントが甘い写真はレタッチソフトでかなり救済できるようになったが、手ぶれ写真はどうしようもない。三脚などにカメラを固定して撮影しよう。
 デジタルカメラは現像代などを気にせず、撮影できるので、失敗しても気にせずどんどん撮ってみよう。自分のカメラにあった撮影方法が、必ず見つかると思う。


99年5月号

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