レトロな雰囲気が旅情をさそう
レトロな風情いっぱいの道後温泉駅で「坊ちゃん列車乗車券」購入して、いざホームへ。坊ちゃん列はシューッシューッと蒸気機関車らしい音をたてながら入線してくる。明治時代風の制服を着た乗務員さんに乗車券にハサミを入れてもらって乗車(これも現代の日本では珍しくなった)。客車内は壁も座席も木製で、木のぬくもりが感じられる。
やがて列車は「ポーッ」というかわいい汽笛とともに発車。煙突からは白い煙がもくもくと上がる。木製の四角い車窓から眺める松山の街が、松山生まれでもない著者にもなぜか懐かしく思えてくるから不思議だ!
客車について:D1号機にはハ1形客車(ハ1・ハ2)D14号機にはハ31形客車(ハ31)が連結される。いずれも半鋼製車体の複製客車である。
ハ1形は全長5,040mm、側面4枚窓、定員18名、ハ31形は全長6,952mm、側面8枚窓、定員36名。いずれも「マッチ箱汽車」の雰囲気そのものの簡素な造りで、足回りは軸バネ車体直結式の2軸構造、デッキは開放式、座席も木製でクッションなしと、ほぼ原形車の仕様そのままだ。また車号表記も省略されており、ハ1形は外観から車号を特定できない。