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松山観光情報

 松山市は街中に観光名所が点在しており、交通も便利。クルマより伊予鉄1Dayチケット(大人300円小児300円)を使って路面電車や循環バスで巡るのがおすすめだ。



カラクリ時計の写真 足湯の写真

道後温泉駅前は楽しめる施設がいっぱい

 道後温泉駅のすぐ隣には、「放生園」という小さな公園があり、ここにユニークな時を知らせるからくり時計がある。毎日8:00〜21:00までの間1時間ごと(春・夏休みと年末年始は30分ごと)と、8時30分と12時30分に、音楽とともにからくり時計がせりあがる。 中から小説「坊っちゃん」の登場人物の坊っちゃんやマドンナ、温泉につかっている人々などの人形が次々に現れ、最後にマドンナが道後の観光案内をしてくれる。(上演時間:約3分間)
 すぐ隣の道後温泉観光案内所の案内係りのおじさんは明治時代の警察官姿で 記念撮影に入ってくれるし、ときおり坊ちゃんやマドンナ(写真左)、赤シャツ役の皆さんも登場してシャッターを切ったり、一緒に写真にはいったりと大サービスしてくれる。

 からくり時計の横には、明治時代に道後温泉で使われていた湯釜がある。ここでは道後温泉本館で使われている源泉の湯を利用して「足湯」を設置!湯釜の周わり2カ所にベンチが設置されているので、歩き疲れた足をあったか〜い温泉につけて癒すことができる。(写真右 無料:利用時間 6:00〜23:00)取材に行った時は右の写真のように地元の子供たちが足だけ入浴しており、たいへんにぎやかだった。
 最近では放生園以外にも道後温泉の旅館で「足湯」を設置するところが増えてきた。2004年3月現在「大和屋本店」「古湧園」「宝荘ホテル」「ホテルはなゆづき」「椿舘別館」「道後プリンスホテル」「道後グランドホテル」に設置され、無料で観光客・市民に開放されているので、めぐってみるのも楽しいかもしれない。



温泉の写真 温泉の写真

二つの違った趣が楽しめる元湯と外湯

 道後温泉は日本書記や万葉集、源氏物語に伊予の湯として登場する日本最古の温泉だ。建築から100年以上経った本館は大衆浴場としては始めての国の重要文化に指定されており、夏目漱石も小説「坊っちゃん」の中でこの道後温泉を賞賛している。
 大衆的な「神の湯」と贅沢な気分になれる「霊の湯」があり、泉質はアルカリ性単純泉で少しぬめりがあり、美肌効果があると言われている。
 歴史ある本館建物には日本で唯一の皇室専用浴室「又新殿」や、夏目漱石を偲んで作られた「坊っちゃんの間」がある。
 外から本館を見ると振鷺閣の赤いギヤマンが目を引く。檜皮葺の屋根や道後の湯で病気が平癒した少彦名命が上に乗って踊ったとされる伝説の玉の石。また、足をいためた白鷺が発見したという「白鷺伝説」にちなんで、本館のあちらこちらに白鷺の像を見ることがでる。
営業時間 7:00〜23:00(22:30で札止め) 無休 料金:大人300〜1,240円  小人120〜620円

 椿の湯は道後温泉駅から道後温泉本館へ向かうL字型の道後商店街のちょうど角にある。かつて道後を訪れた聖徳太子が残した幻の碑文の中に「源泉が椿に覆われていた」という意味の一説があることからこの名がつけられたそうだ。
 昔ながらの重厚な本館に比べ、こちらは昭和59年、白壁の土蔵風に改築したモダンな造り。浴槽は花崗岩を使用している。  元湯と外湯、入り比べてそれぞれの温泉の風情を味わってみたい。
営業時間 7:00〜23:00(22:30で札止め) 無休 料金:大人300円 小人120円



松山城の写真 ロープウエイリフトの写真

ロープウェイとリフトで登る松山城

 松山のシンボルである松山城は、姫路城・和歌山城とともに、日本三大連立式平山城の一つとして数えられている。(写真左)
 1603年、賤ケ岳七本槍で名高い戦国時代の武将、加藤嘉明が、道後平野の中心、標高 132メ−トルの勝山山頂に26年の歳月をかけて築城した。 昭和25年には現存する天守閣などの建造物が重要文化財の指定を受け、27年には城跡が国指定の史跡となった。
 本丸へ行くにはロープウェイかリフトを使って長者ヶ平まで行く、著者は最初ロープウェイとリフトを乗り継ぐのかと思っていたが、実は平行して走っており乗車券はどちらに使ってもかまわない(写真右)。リフトに乗ることができるのは小学生以上。幼児や障害があってリフトの乗ることが難しい方ロープウェイを利用してください・・・のようだ。そこから本丸まで徒歩6分、本丸周辺は公園として整備されており、小学生たちが遠足?に来ていた。彼らは歩いて登って来たらしい。市街中心地にありながら自然を感じられ、ちょっとした登山気分も味わうことができる。
 峰を切り崩して谷を埋めて作られた本丸は、現代では桜の名所として花見客で賑わっている。
天守閣観覧時間 9:00〜17:00(入場は16:30まで。季節により変動あり)
天守閣入場:大人500円 小学生150円 無休
ロープウェイ・リフト運行時間 8:30〜17:00(季節によって変動あり)
ロープウェイ・リフト料金:往復大人500円 小学生250円 無休
ロープウェイ・リフトのムービーを見る



特集の写真 特集の写真

子規記念館と湯築城跡

 子規記念館は道後温泉から徒歩5分、道後公園となりにある。松山出身の俳人、正岡子規の35年の人生を知ることができる博物館。
 彼の文学との深い関わりや、親交のあった夏目漱石ら文人と交わした書籍などを展示しており、中には愚陀仏庵の一室も展示されており、クイズ形式で子規の事を知ることができるブースもある。
営業時間 9:00〜17:00(入館は16:30までに) 休館日:月曜(休み祝日を除く)祝日の翌日
料金:一般300円 児童・生徒:無料 駐車場:23台(30分100円)

 また、現在の道後公園全体が湯築城跡(南北約350m、東西約300m)で、中央に丘陵があり、周囲に二重の堀と土塁を巡らせた平山城だ。中世の伊予国守護河野氏の居城、湯築城跡。南北朝期(14世紀前半)から戦国期(16世紀末)まで、250年以上にわたって伊予国の政治・軍事・文化の中心として栄えたという。
 築城当初は丘陵部を利用した山城だったが、16世紀前半に外堀と外堀土塁を築き現在の形態になったものと推定されている。

 湯築城資料館(写真右)には、発掘調査の成果を土層の剥ぎ取り断面や遺構の復元、出土遺物やパネルなどで展示している。
 また、模型と映像を組み合わせた公園案内や、河野氏の歴史や遺構の復元過程の映像による紹介もある。
 床には城内でもっとも大きなごみ捨て穴が復元されており、中からは宴会などで使い捨てにされた1万点を超える素焼きの皿が出土していて、その一部を忠実に再現した展示もある。
営業時間 9:00〜17:00(入館は16:30までに) 
休館日:月曜 (月曜日が祝日の場合は翌日が休館日)無料



「ニャンミ」と言う名のネコに出会う

 今回の取材でお世話になった道後温泉の旅館浪花屋さんには、つうちゃんによく似た柄のネコが飼われていた。変なひげ模様までつうちゃんに似ている。ただし大きさはつうちゃんよりもふたまわりほど小さかった。
 旅館のご主人に聞いたところ名前はニャンミといい、6年前近くで倒れているのを女中さんが拾ってきたのだそうだ。毒えさを食べたとみられかなり弱っていたが、ご主人が獣医さんに運び1週間点滴をしてもらって元気を取り戻す事ができたのだそうだ。誰にでも寄ってくる人懐っこい性格のメスねこだった。
 この旅館には他にコタロウという名のオスがいるそうだが、残念ながら会うことはできなかった。
 ちなみにご主人は自宅で14匹のねこを飼っているそうだ。・・・・・汗
ニャンミのムービーを見る

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