からくり時計の横には、明治時代に道後温泉で使われていた湯釜がある。ここでは道後温泉本館で使われている源泉の湯を利用して「足湯」を設置!湯釜の周わり2カ所にベンチが設置されているので、歩き疲れた足をあったか〜い温泉につけて癒すことができる。(写真右 無料:利用時間 6:00〜23:00)取材に行った時は右の写真のように地元の子供たちが足だけ入浴しており、たいへんにぎやかだった。
最近では放生園以外にも道後温泉の旅館で「足湯」を設置するところが増えてきた。2004年3月現在「大和屋本店」「古湧園」「宝荘ホテル」「ホテルはなゆづき」「椿舘別館」「道後プリンスホテル」「道後グランドホテル」に設置され、無料で観光客・市民に開放されているので、めぐってみるのも楽しいかもしれない。
椿の湯は道後温泉駅から道後温泉本館へ向かうL字型の道後商店街のちょうど角にある。かつて道後を訪れた聖徳太子が残した幻の碑文の中に「源泉が椿に覆われていた」という意味の一説があることからこの名がつけられたそうだ。
昔ながらの重厚な本館に比べ、こちらは昭和59年、白壁の土蔵風に改築したモダンな造り。浴槽は花崗岩を使用している。
元湯と外湯、入り比べてそれぞれの温泉の風情を味わってみたい。
営業時間 7:00〜23:00(22:30で札止め) 無休 料金:大人300円 小人120円
また、現在の道後公園全体が湯築城跡(南北約350m、東西約300m)で、中央に丘陵があり、周囲に二重の堀と土塁を巡らせた平山城だ。中世の伊予国守護河野氏の居城、湯築城跡。南北朝期(14世紀前半)から戦国期(16世紀末)まで、250年以上にわたって伊予国の政治・軍事・文化の中心として栄えたという。
築城当初は丘陵部を利用した山城だったが、16世紀前半に外堀と外堀土塁を築き現在の形態になったものと推定されている。
湯築城資料館(写真右)には、発掘調査の成果を土層の剥ぎ取り断面や遺構の復元、出土遺物やパネルなどで展示している。
また、模型と映像を組み合わせた公園案内や、河野氏の歴史や遺構の復元過程の映像による紹介もある。
床には城内でもっとも大きなごみ捨て穴が復元されており、中からは宴会などで使い捨てにされた1万点を超える素焼きの皿が出土していて、その一部を忠実に再現した展示もある。
営業時間 9:00〜17:00(入館は16:30までに)
休館日:月曜 (月曜日が祝日の場合は翌日が休館日)無料