ホビ−ライフタイトル

モノクロ写真の楽しみ方3(プリント編)

引伸し機の写真

 カラー写真全盛時代のなかで、今、モノクロ(白黒)写真が静かなブームになっている。ホビーとして本格的に・・・というよりも、ファッションとして楽しんでいる人も増えているようだ。このコーナーでは3回にわけて、モノクロ写真の撮影から、フィルム現像、プリントまでを取りあげることにした。今回はその締めくくり、プリント(引伸し)について説明しよう。



用品の写真1

用品について

 プリント(引伸し)には、このページの写真に出ているような器具と薬品、印画紙を使用する。ひとつひとつの用品についての説明は省略するが、用品メーカーからは、初心者用の用品セットも発売されているし、写真専門店のスタッフに相談するのも良い。実買価格で6万円もあれば、最低限のものは、揃う。


暗室の写真

暗室の準備

 富士フィルムなどから、明るい部屋でプリント(引伸し)が可能な機械も発売されているが、一般的には、暗室が必要だ。といっても趣味でやるぶんには、本格的な施設でなくともよい。調剤や水洗いは明るい場所でできるので、給排水設備がなくてもかまわない。ともかく、引伸機とバット3枚が置けるガタつきのない台と、100VのAC電源、ほぼ真っ暗になる部屋があればよい。この時は、雨戸とカーテンのある6帖の洋室に、座敷机を持ち込んでセッティングした。机には、薬品がたれても影響ないように、厚手のビニールマットをかけた。(注・写真の露出計は古いタイプのもので、現在同型のものは販売されていない)


さっそくプリントを始めよう!

ボタン 暗室作業の手順



98年7月号

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