ホビ−ライフタイトル

モノクロ写真の楽しみ方2(フィルム現像編)

用品の写真

 カラー写真全盛時代のなかで、今、モノクロ(白黒)写真が静かなブームになっている。ホビーとして本格的に・・・というよりも、ファッションとして楽しんでいる人も増えているようだ。このコーナーでは3回にわけて、モノクロ写真の撮影から、フィルム現像、プリントまでを取りあげることにした。今回は第2回目、フィルム現像について説明しよう。



タンクのリールの写真

用品について

 フィルム現像には、水道設備と上の写真にある用品が必要だ。もっとも秒針付きの時計があればタイマーは必要無いし、フイルムクリップも事務用のクリップで代用できるので、5,000円もあれば最低限のものは揃う。このほか、やわらかいスポンジ、かくはん棒、現像したネガを保存するネガシートも用意しておこう。また、現像タンクのリールには、ベルト式(写真左)とノンベルト式(右)がある。初心者にはベルト式のほうが使いやすいと思われるので、今回はこちらで説明するが、きつく巻くと現像むらを起こしてしまうので、注意すること。


ボタン ベルト式タンクでの現像手順



フィルターの写真

もっと手軽な方法もある

 富士フィルムから発売されている「ダークレス白黒フィルム現像キット」は明るい場所で簡単に現像する事ができて便利だ。タンクにパトローネオープナー、3本分の薬品が付いて、希望小売価格も1,600円とお手ごろだ。補充用の薬品キットもあり、3本用で850円。とりあえず現像を始めてみよう・・・という方にはおすすめ。ただし1本ごとに薬品を捨ててしまうため、たくさん現像する人には割高になってしまう。


ボタン ダークレスキットでの現像手順



フィルターの写真

現像済のネガフィルムの整理

 現像済のネガフィルムは、カッターで6コマずつに切断し、市販のネガシートに入れて保存する。プリント現像については次号で詳しく書くが、フィルムスキャナを使用すればコンピュータに取り込むことができる。カラーモードで取り込むときれいなセピア調の写真になるので、お持ちの方は試してみてほしい。


98年6月号

表紙に戻る 次に進む